西洋カブの魅力

シャンデエルブのカブで、まだ紹介していないのがあります。 
上が赤い早生のコカブ。
日本ではまだ、タネも売られていないものです。
今年は作っていません。

日本はカブの種類の宝庫といわれています。
だから、西洋カブなんてマイナーな世界です。
しかし、ヨーロッパも負けないぐらい、カブの宝庫です。
しかも、日本のカブとヨーロッパのカブとは、全然違います。
アフガニスタン付近がカブの原産地だといわれていますが、
中国を通って、日本に伝わるうちに、かなり菜っ葉類と交雑しているようです。
肉質。
日本のカブは柔らかいです。
煮炊きすれば、とろけてしまいます。
だから、生のまま、漬物などの料理文化が生まれたのでしょう。
西洋カブは固いです。
だから、スープやポトフなど、煮たり焼いたりする料理文化が生まれたのでしょう。
料理文化が確立された後に、
たとえば、カブを煮る料理文化のない日本に、
固い西洋カブを持ち込んだとしても受け入れてもらえないでしょう
最近になって、洋野菜ブームで西洋カブを作る人が増えてきて、
洋食レストランでの需要も増えてきて、
存在が認められつつあります。
カブを煮炊きすることが広がれば、一般家庭にも認められるでしょう。
カレーに入れるといいですよ。

日本のカブは、菜っ葉の根っこなのです。 葉っぱの部分と根っこの部分の大きさを比べたら、
葉っぱの部分がはるかに大きいでしょう。
葉っぱの付け根の部分(首)もかなり太いでしょう。
それに比べて、西洋カブは葉っぱが少ないし
首の部分が小さい。
要するに、根っこを大きくするためだけに分化したものです。
だから、本当にカブなんです。
形も無駄がなくきれいですね。

カブ・マルトー

マルトーはフランス語で、石鎚。
下のほうが丸くなっていて、石鎚っていう感じですね。
というより、ムーミンのような癒し系の形です。
こんなカブの小さいのがお皿の上に乗っていたら、かわいいでしょう。

フランスのカブ。
肉質は固目、やや早生。

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長カブ・クロワッシー

ミニダイコンのようで、実はカブ。 
その意外性、トリッキーなところがおもしろい。

昔、フランスのレストランの厨房を覗いた時に、
ミニダイコンのようなものを湯がいていて、
その時はミニダイコンだと思っていたのだけれど、
このカブと出会って、あの時のミニダイコンはきっとこのカブに違いない、と確信しました。
フランス西部にクロワッシーという地名があって、そこの野菜だろうか?
古い農業書でカブを調べていたら、フランスには美味しい長カブがあると書いてあった。
このことかも知れない。

カブは”丸”というイメージがあって、これを見てカブとは誰も思わないでしょう。
日本には東京長カブというのがあるけれど、全然違うものです。

フランスのカブ。性質は、肉質は固目、早生の品種。
手の指程度の大きさが使いやすいと思うので、収穫のタイミングが難しい。

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黄色人参

オリジナル品種。

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高農鮮紅五寸人参

普通の赤い人参も作らなくてはね。
色がきれい、形もきれい、甘い。
固定種としては、いい人参(品種)です。

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ナンシーカブ

西洋カブ・ナンシー。
パリの東にナンシーという地方があって、そこの野菜だろうか?
大きさは育て方によって、大カブ、中カブ、コカブと作れるが、中カブ程度が使いやすい。
肉質は堅め。甘味があって、煮物やスープに最適なカブです。
今年のシャンデエルブのナンシーカブは、ゴルフボール程度の大きさで出荷中。

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黄金カブ

他所(よそ)さんの黄金カブはどんなんだろう?っと思って、
インターネットで調べてみた。
!!!・・・。
形が先が尖っていたり、長かったり。きれいな丸は少ないですね。
このカブの基本形はボール型です。肉質はクリーム色。
外国のタネを扱っていて思うことは、日本のタネのように、きれいに選別されていない。
バラつきが大きいです。
だから、自分でタネ採りをして選別をしてやらないと、揃わない。使いにくいです。

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絶滅危惧・日本のアブラナ科野菜

日本はアブラナ科野菜の宝庫といわれています。 
白菜や小松菜、白菜など各種の菜っ葉類、かぶらの類。 
これらアブラナ科(ラーパ種)野菜の在来種が日本にはたくさんあります。 
これらは各地方で地理的に隔離されて種採りされ、残ってきました。 
最近、日本でアブラナ科野菜の種採りができなくなってきています。 

理由、春になると各地で菜の花畑が出現するでしょう。 
菜の花畑が近く(5km以内)にあると、交雑して種採りができなくなります。 
栽培植物は種採りができなくなると、簡単に絶滅します。 
菜の花畑も菜種油などの目的があって作るのなら仕方ないでしょう。 
ほとんどの場合が景観事業という、助成金目的です。 
市や町がお金を出して、日本のアブラナ科野菜を絶滅に追い込んでいます。
在来種を守るために、菜の花畑はやめてください。 

写真は去年(2010年)に種採りをした黄金カブです。
丸くならないといけないのに、尖っています。
9割以上が交雑して使い物になりませんでした。

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母本選抜

タネ採りの基礎用語、タネを採るための株を選ぶこと。
毎年理想的なモノを選んで、それらからタネ採りをすると、
ずっとその品種が維持される。
選別の基準を厳しくすると、品種全体の性質が弱くなる(近交弱勢)。
選別をしないと、品種が揃わなくなってくる。
だいたい、形、色で決めるが、時には味や香り、中身を見ることもある。

(下の写真)
黄金カブの母本選抜。
私の基準としては(人により基準が異なる場合もある)、
形がきれいな丸、
色が濃い黄色、
葉の付け根(首)が小さくしまっている、
切れ込み葉。
写真では、右が選別したもの。

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秋(冬)のタネ採り

さて、なぜ冬(実を収穫したのは晩秋)に夏野菜のタネ採りでしょう。
トマトは春に植えて夏(7~8月)に赤く(あるいは黄色に)実が熟します。
その実をからタネ採りをすることができます。
そのまま栽培を続ると、真夏はいったん花付き、実付きが悪くなりますが、
秋になるとまた、花が咲き実がつきます。
そして、うまく熟せば、秋にもタネ採りができます。
熟さないまま寒きなって霜が降りそうなら、
青いうちに収穫して、暖かい場所に置いて熟させます。

夏にタネ採りをしたタネと、秋にタネ採りをしたタネは同じでしょうか?
普通に考えたら、同じですね。

夏のタネ。
春に植えつけて、すくすく育って、実をつけたタネです。
秋のタネ。
トマトの株は、夏の暑さを乗り越え、いろいろな病害虫も乗り越えて育っていきます。
それらの経験がすべて、トマトのタネに入ってきます。(推測であり希望です)
トマトの株がいろいろな経験をし、対応するために遺伝子が活動します。
遺伝子が活動しやすい状態でタネに受け継がれたら、次世代も環境に強くなります。
いろいろな経験をした株からとったタネのほうが、強いタネができると考えます。

そのための、秋のタネ採りをします。

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